独女の本音

好き勝手に書ける場所が欲しかった

彼氏の実家に初めて行った

 

今日初めて彼氏の実家にお邪魔した。

 

彼の生い立ちなどの背景を知って、まだ一段彼への理解度は深められたと思う。

 

例えば、何故こんなに酒乱なのか?だ。

 

 

彼は酒を飲みすぎて調子に乗ると、別人のようになったりする。

 

持っていたはずのカバンやスマホ、大事な書類までどこかに置いてきてしまうのだ。

 

 

わたしには意味がわからない。

 

外で理性を放し飼いにするまで飲もうとする意思が、理解できない。

 

 

しかし彼の実家に答えがあった。

 

お父さんがそのままそうだったのだ。

 

 

酔っ払って階段から転げ落ちて骨折をしたり、歩けなくなるまで飲むことに拒絶反応がないみたいだ。

 

 

 

わたしはそれを見て理解した。

 

 

彼の潜在意識が、酒乱になることを許しているんだと。

 

 

人間というのは、親の影響を一番に受けている。

自覚がなくても、無意識下で膨大に受けているのだ。

 

つまり心のどこかで、親がやることは正しいと無意識的に思ってしまう可能性があるのだ。

 

 

確かに、自分の命を守り育ててくれる存在である親を、子供が盲信してしまうというのはわかる話だ。

 

 

子供のころに受けた親の姿という影響が、じわじわと潜在意識に刷り込まれて、一種の洗脳状態になっているのだ。

 

 

 

だから、彼の場合も酒乱の父親の姿を見て育った影響で、

 

「酒乱は許されることだ」

「むしろそうあるべきだ」

 

などと思っているのではないだろうか。

 

 

なぜならばそんな父親のことが今でも好きな自分がいるからだ。

 

 

父親が好き

酒乱は許されることだ

 

という認識を別で考えられるようにならなければ、彼の酒乱が治ることはないんじゃないかと考えている。

 

 

父親への感情と

酒乱への意識を

わけて考える必要がある。

 

と本人が腑に落として気づかなければ変わることは難しい。

 

 

 

 

別にわたしは楽しく酒を飲むのがいけないとは一切思わない。

 

まだ親しくない人間同士が親しくなるためのツールにもなるし、

 

本音で生きられずにストレスを溜めがちな人が、本音を出せてリラックスできるための薬にもなるからだ。

 

 

 

ただ、酒乱というのは自分のことは満たせても、他人の精神を削る行為なのだ。

 

心にもない言葉を言われるときもあるし、家につくまでの帰り道だって気を遣ってあげなければならない。

 

酒をのんで、あー楽しかった!でルンルンで帰れるはずだったのに、

 

吐かないかな?

転ばないかな?

ちゃんと家にたどり着けるかな?

落とし物しないかな?

 

酒乱がいなければ必要のないいくつもの要素を意識にあげながら、エスコートしなければならないのである。

 

 

珍しく酔っ払いすぎてしまったならまだしも、それを繰り返すのが酒乱である。

 

 

そんな人様の精神を喰う行為をしていて、果たして死ぬ時、幸せな人生だった、と心から言えるのだろうか?

 

 

 

わたしは飲まなくても困らない酒を飲まれて、酒乱癖のせいで精神を削られるのはまっぴらごめんだ。

 

 

 

彼がどうか酒乱の面倒を見なきゃいけない側の気持ちを知り、自分も人も楽しい酒という飲み方をマスターしてくれることを祈るばかりだ。